急に歌うよ

ジェームズ・ガン監督繋がりで「PG PORN」シリーズを見た。

アメリカンAVでよくある展開を逆手にとったコメディで、めちゃくちゃ面白い。内容は本当にしょうもないけど。こっそり家で見るやつだね。

 

ガン監督は悪役を絶対悪ではなく、どこか憎めない奴のように描くのが得意なのだろうか。スリザーしかりスーパー!しかり。スーパー!のケヴィン・ベーコンもすごくいいキャラしているんだよね。悪い奴なんだけど、でも完全に悪い奴とは言い切れない妙な魅力を持っている。小物と言えば小物なんだけど、でも割と「こいつ割といい奴なのでは?」と思わせてくる。ケヴィン・ベーコンの側近1という立場のマイケル・ルーカーさんも、敵対する立場ではあるんだけど、やはりどこか憎めない。あるシーンでの目が、完全に悪役の目じゃないように見えた。どこか悲しそうな瞳をしていてどうしても嫌いになれない。

スリザーにおいても、エイリアンに脳を寄生されたグラントがその一人だろう。彼は完全に寄生されて姿形すら変わってしまうけれど、それでも自分の妻に対する愛情はずっと残っている。だからこそ、”彼ら”が愛する人を求める姿に哀れみを感じてしまう。劇中の一場面で、彼女に向けて音楽をかける場面では、やるせなさで胸が満たされる。倒すべき悪であるはずなのに同情してしまいそうになる。

ということをGotG2でも感じてしまう。彼らは様々な理由から敵対してしまうが、それでも憎めない。彼らにも敵対する理由があり、それがどうしようもないものであることがもどかしい。根底にある不満は誰しもが感じる物であり、彼らの発する怒りを簡単に否定はできない。彼らもまた愛すべき人たちで、私は完全に嫌うことが出来ない。まさしく愛すべき悪役たちなのだ。