ある2人

 

 

師弟関係という関係性が好きな理由が分からない。

気がつけば、どの作品でもそういった関係性を作中の中の2人に見いだして師弟萌え(もしくは燃え)している気がして仕方が無い。

 

というのも、GotG(MCUの方)においてもヨンドゥとピーター・クィルことスター・ロードの2人の関係性に嵌まってしまっているからだ。

なぜだろうか。

胸に手を当てても分からない。

他にも思い当たる点があるので、単に最近の自分の趣味の傾向かとは思えない。

 

何故気がついたかといえば、メタルギアシリーズだ。

 

メタルギアシリーズは自分にとって、人生を変えられたほどの影響力を持った作品だ。

この作品に出会っていなければ一生映画とは無縁の生活を過ごしていたくらいだ。

シリーズの中に、メタルギアソリッド3というものがある。冷戦時代のお話だ。

その中で、主人公ネイキッド・スネークは、自分の師匠であり、特殊部隊の母、WW2における英雄である女性、ザ・ボスと対峙することとなる。

彼女は何故裏切ったのか。自身の目の前で起こったその裏切りは劇中スネークの頭を離れない。それもそのはず、彼はザ・ボスの最後の弟子であって、きっかけとなった特殊部隊FOXとしての初任務、ヴァーチャス・ミッションでは彼がどれほどザ・ボスのことを敬愛し、重要な存在であったかと言うことが無線を通じて示される。

しかし、"3"のタイトルにもなった『スネークイーター』作戦では、国を裏切った、売国奴のザ・ボスを抹殺するという任務を帯びている。

任務が進む、つまり時間がたつにつれ彼女との対峙の時は確実に迫っていて、最終的にどちらかが死ななければならないということだ。大戦中『コブラ部隊』として活躍した彼女を、"蛇"のコードネームを持つスネークが殺す。まさしく蛇殺しなのだ。

トーリーの中で、協力関係にある女スパイ、「EVA」にスネークは彼とザ・ボスとの関係はどのようなものなのか、と尋ねられる場面がある。

彼は、ザ・ボスは彼にとって親であり、師匠であり、恋人でありそれ以上の存在であって、彼の半分はザ・ボスのものだという。以下はそのストーリー中のセリフ。

「好きか、嫌いか・・・・・・そのどちらかでないといけないのか」

「そうよ、男と女の間がらはね」

「10年、生死を共にした。とても言葉ではいえない」

このセリフが好きだ。ほんの少しの会話ではあるけれども、これだけでスネークがどれだけザ・ボスのことを敬愛し、大切な存在であるというのかが分かる。

はっきりと言葉ではいえない関係性。

それは何も男女の間だけではないし、様々な人の間にもあるだろう。

その関係性を疑似家族と例えてもいい。血でつながっていなくとも、実際の血族よりも深い関係を結んでいる人との間柄をそういう人がいる。

家族とはなんぞや、と聞かれると困ってしまうが、少なくとも血がつながっているから家族というのは今や安直なのかなと思ってしまう。

育ての親か実の親か、どちらが重要なのかでは無く、優劣があるわけでも無く、どちらも重要であるからこそ家族という関係性は様々な人が描くテーマにするのだろう。

 

 私が何故師弟関係、疑似家族、もっと言えば言葉で表せない関係性が好きな理由はおそらくそこにある。

一言で言い切れない、言葉に当てはめてしまっては色あせるような強い感情。相手を誰よりも知っていて、だからこそ形容しがたい。人にはうまく言えないけれど、そこには決して途切れることの無い絆がある。

その曖昧な、表現を超えた愛に何よりも惹かれているのだ。