蝉のぬけがら

なんとでもなるよ

ワンダーウーマン

これだよ、私が求めていたヒーロー映画は!

 

高潔さであったり、純粋さであったり、自分に持ち合わせないまっすぐな心を持った人が好きだ。自分の信念を貫ける強さを持った人が好きだ。信じるもののために、守りたいもののために闘える人が好きだ。それを体現したヒーローが好きで、その強さに深く憧れる。

ワンダーウーマンは自分が信じる希望や愛のために、そしてそれらを信じる人ために戦うヒーローだ。そして映画『ワンダーウーマン』はそんな魅力的なヒーロー、ダイアナを力強く描ききった傑作ヒーロー映画だ。

今年の大作といわれるスーパーヒーロー映画は疑似親子もの(それも父性の強いもの)が多い印象だ。それらが悪いわけではないし、疑似親子という関係性が個人的に好きだし、素晴らしい作品も多いのだがそれらのない作品だって見たくなる。そこにやってきたのがワンダーウーマンだ。

人間界から隔絶された女性しかいないアマゾン族の島、セミッシラで育ったダイアナは偶然彼女の世界に飛び込んできた男性であるスティーブ・トレバーとの出会いによって外の世界で戦が起こっていることを知り、彼と共に争乱を止めるべく外の世界へと出て行く。彼女の純真無垢さはスティーブをはじめ、周りの人を巻き込んでいく。

ダイアナは神話の世界から来た愛と平和を守る戦士だ。卓抜した戦闘技術もある。だが、それらをひけらかすわけではない。彼女は愛する人間のためにその神としての力を覚醒していき、混乱の元凶たるものを倒しに行く。

彼女の魅力はなんと言っても心があり、その信じるものを信じ切れる強さに聡明さ、子どもっぽい純粋さに優しさだろう。PTSDで銃を上手く扱えない仲間にも他の特技があると知ると、それを見せて欲しいという。命からがら逃げてきた親子の話を聞いて、救い出そうとする。戦争下では自分の"正義"を貫きづらいが、彼女にはそんな遠慮は無い。

正直に言って私には難しい。彼女はそれを出来る力があって、実行できる強さがある。自分の信じるものを是と出来る強さは憧れるものであり、そして必要とされるものだ。

ダイアナが知っていくように、人間には光があれば闇もあり、その闇は深い。それでも彼女は人の光を信じこの混沌の戦場を駆け抜けるのだ。

ここでヒーローと言ったのは、ワンダーウーマンは間違いなくヒーロー映画だからです。誇り高き心を持ち、信じ合える仲間がいて、許すことの出来ない悪を倒す。王道でしょう。